2016年2月24日水曜日

[スクーリング作品紹介]染織II-3腰機で帯を織る

学生作品をご紹介します。

ピンクの濃淡とオレンジ色、濃い青の選び方がセンスを感じさせます。
ピンクからオレンジ系統の色は微妙な差異で目を楽しませてくれます。
対する青は鮮やかで全体を引き締めています。
(浮き織りが素敵なので表を見せて置いています)

鮮やかなピンクと緑の濃淡、白の組み合わせは難しかったと思いますが
色の選び方で成功しました。薄い緑は濃い緑と白との中間にあたる色で、
全体のまとめ役になっています。

渋い目の赤にグレー、からし色の大胆な縞に赤の浮き織りが効果的です。
からし色は他の色に対して対比の強い色ですが、浮き織りが入ることによって
全体の調和が取れています。

爽やかな色合いで夏用の着物にも合いそうです。
提出する際には帯についてのレポートを同封してもらっています。
「帯と着物についての雑感」と題したエッセイでした。
和服に親しむ日々が伝わってきました。



授業が終わって4か月ほどたちました。「授業後3か月をめどに提出しましょう」
とお伝えしておりますが、気にせず出来上がり次第お送りください。
夏に着用するのを楽しみに、少しずつでも織り進めましょう。(久田多恵)