2014年6月22日日曜日

紙糸について

20日の夕方、吉田桂子先生が「和紙から紙布へ」と題するワークショップを開いてくださいました。 ※紙布(しふ)

正式な講義ではないため皆さんにはお知らせできませんでした。すみません。
とても素晴らしい内容だったので、いつか特別講義などを計画したいと考えています。

吉田先生の配布資料より
紙布
紙布とは、和紙を糸にして織られた布を指す。
通常、経糸には絹や綿、麻などを用い、緯糸に和紙の紙糸を織り込んでいくが、経糸、緯糸共に紙糸を用いた紙布も存在するこれを特に、諸紙布という。


ワークショップの様子
紙布のお話のあと、工程の一部を体験しました。

和紙に切れ目を入れたものを揉む



実際には前日から時間をかけて和紙を湿らすなどの準備が必要です。

広げてさばく

和紙がだんだん細い「こより」のようになっていきます。

和紙と和紙の間が丸くなると頃合い

端を互い違いにちぎっていくと一本の糸になります。


一緒に参加したNK先生
一本になった和紙(手前) 奥は布の間にはさんで湿らせている和紙

糸車で撚りをかけ、撚り止めをして紙糸の出来上がりです。
これを織ると軽くて張りのある独特の風合いの布になります。
洗っても破れない丈夫な布です。





紙糸に関する本をご紹介します。



『生紙と紙糸』軽野裕子著
発行者 軽野裕子
ISBN:978-0-9919238-0-9


本が入手できるところ

・八布&リピン・京都
京都市左京区鹿ヶ谷法然院西町36番地
営業時間:11:00〜18:00
定休日:日曜、祭日
tel/fax:075-762-2251


・ギャラリー啓
京都市中京区寺町通夷川上ル久遠院前町671−1
営業時間:11:30〜18:00(日・祝は12:00より)
臨時休業あり(下記のウェブサイトにてご確認ください)
tel/fax:075-212-7114



吉田先生ありがとうございました。 (久田多恵)